2012年12月28日金曜日

パフェをたずねて三ぜ…百キロ 〜第3話〜

第2話を経て、いよいよ河津へ到着。
ここからは内陸へ入り、七滝を目指す。

ちなみにこれ、「ななだる」と読む。
ボクも看板を見るまで知らなかった。

真鶴が「まなずる」だったり、
熱川が「あたがわ」だったり、
へーそうだったんだって地名を知るのも面白い。


ここまで150km走ってからの登り。
少し心配だったが、勾配もキツくなく、なんなく登ることができた。
あまり人気の無い道を登り、
本当にこんな所にあるのかと思ったら…

あった!
あった!!

ついに到着。
七滝茶屋。

 イチゴパフェが名物らしいのに、
えらく普通な和風な建物だった。


ワクワクを押さえながら、
自転車を置き、
店に入ろうと扉に近づくと…


「本日終了」


ん?????



よーく見る。

そこには明らかに「本日終了」の文字が。


まさかの定休日。
確かにサイトには不定休とは書いてあったが、
さすが田舎。自由すぎるぜ。


このワクワクどうしてくれよう、
と思いながら座って休憩していると、
やっぱり他の人もやってくる。

おばさんが車から降りると、
「え、なに、やってないの?」
「はい、お休みみたいです。」
「あらー、どこかに(店の人)いないかしら…」
「えwそういうもんなんですか?w」
(しばらくそのへんを探すおばさん)
「んーいないわねぇ。残念ねーせっかく登ってきたのに」
「そうですね」
「まぁ自転車のあなたに比べたらたいしたことないしね」
「えぇ(ボク登ってきたどころか7時間もかけてここまできましたけどね)」
「今日は諦めるか」
「…(やっぱそうなるよね)」

というやり取りも経て、なんとなく諦めがついたので、帰路へ。


少し行ったところで、やっぱり甘味が欲しくなり寄り道。
いしや。
看板商品は踊子最中とバターどら焼き。
どちらもなかなか美味しかった。

寒いので店内で食べさせてもらっていると、
おかみさんがお茶を2つ持って…
「意見が分かれましてー
私は寒いから温かいのがいいって言ったんですけど、
主人は走ってきたんだから冷たい方がいいに決まってるって言うんです。
なので両方持ってきました。どうぞ。」
と言って置いて行ってくれた。

もうなんかその優しさで心が温まった。
田舎素晴らしい。


いしやを出て、さらに戻る。
帰りは一度通った道のせいか、少し楽に感じた。

途中でまた寄り道。
やっぱり温泉まんじゅうは食べないと。
寄ったのは「伊豆一の蔵」

蔵蒸し万十。普通味とぐり茶味。
どちらもとっても美味しい。
厚皮8ミリにこだわっているそうで、
皮のモチモチ感がとってもいい。
餡も舌触りがよく、本当に美味しかった。





土産物に元気をもらった。
あとはボクが頑張るのみ。

ひたすら、ただひたすらペダルを回す。
幾度と現れる丘も、
「終わらない坂はない」という誰かの言葉を思い出し、
ただひたすら前へ。



そして21時。
ついに自宅に到着。

朝家を出てから14時間30分。
実際にペダルを漕いでいた時間は11時間40分。
信号待ちの時間など含めると、一日の半分以上はサドルにまたがっていたと。

走行距離は302km。
ついに300km超えを達成!
過去最長記録。


しかしイチゴパフェ食べれなかったのは残念。
またいつかトライしたい。
でも次は、もうちょっと暖かい気候の時。
この時期朝夜の寒さは大変。
いつになるか。

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